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三階の部屋で脳細胞が刻一刻と死んでゆく音は換気扇ががたがたと掻き消していて睡眠の海にからだが飛び込むと陸地もない海のまんなかに流れてゆきしかし携帯電話は繋がるのだったかけたら留守番電話でやっとひとりぼっちになったと思った

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プールの排水溝に詰まったメメント・モリを引き抜く…腐敗したにおい。
手から落ちた…レモンを食べて忘れる。
終幕…拍手はない。
今起き上がったわたしのずっと先で
眠り
歩き
喋り
食べ
倒れ
祈り
謝り
泣き
死んで
生まれている
ひとを
知りもせずに
世界時計をながめる
無神経さを
笑うのも
笑えないのも
事実だね



おめでとうとさようならのうずのなかにまきこまれている/最初から/あなたは知らない/なにも知らない/紙をめくるだけ/気付いていない/うつむいてあるくだけ/おんなをたべるだけ/いきているだけ
わたしの森が
宇宙がこぼれたみたいにのびていく
大きな
真っ白の穴を溶かして広げていく
最近ずっと
溢れ続けているピアノの洪水
どこにも私を導かない

もう森の成長も止まったらしい
ピアノが降下していく
底辺で鳴る

たかい光の朝は
まだ12時間先です

あ、
ぜろからわたしがはじまった、

森がそだつ
ピアノの上昇音

てのなかは
血が流れていた
そういう
音がした



彼女の中の
海をみた
紺碧の



思考が飛ぶみたいに曲が変わる



真っ黒に見えるぺーじの白いすきまをさがしては安心している。ぼくはその本をおかねを出して買うしだれだってそれを当たり前にみとめる、そこからぼくはあたらしい音楽を聴くんだ、自分のゆびの軌跡から。



咳がとまらないよ、あと何回で死ぬ?

こころがかびてしまった
ながいあいだのつゆで
ひるまをかくすうそで

こんなにかわききった
せんたくものがやってくるのに
しとしととろくがつをつづけたいのだ
それがかなしいということ



こごえてしまいそうさ
ストーブのまえなのに
あかいろがはじまる
スイッチをわすれていたね
とてもかんたんに火がついた
ちんぷなあたたかさが
いちばんあんしんだろ
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