にじがかかってた

あわぶくはいてさ
きょうというひを
そらにとばしてゆく
ぱちんとはじける
にじいろのせかいが
ぼくにはどうしても
つよすぎた



すやすやおやすみ、ゆめをわすれて

面倒だね

ひつようないのになみだがでるんだ
へやのなかでも
みちばたでも
えきでも
あなたとあったあとも
しんぞうが
こわれそうだった
とけいみたいに
だんだんそくどをおとして
とまれるならいいのに

世界が触れられるほど近いのに

まるのはじまりとおわりで
ついに
であったふたり
やっとあえたね
やっとあえたね
これからは
ひとりぼっちになるんだわ


つきのまわりにできるにじいろ
くるってしまうおんな
あいしていたあいしていた

かんがえる/ことばにする

だれかとおんなじであんしんかい

あんしんするてだてはそれだけかい



こころがさみしい
しんぞうがさめていく
のみこんだことばでせきこむ
あなたはかなしい

あ、

ほらいま
ほらいま
あなた
みたの
あなたが
わたしの
くびを
しめるしゅんかんを



つるつると嘘っぽい
石鹸を手の上ですべらせながら
嘘でないえがおの
練習をしている
まっしろいあわで
洗い流したら
なにも浮かべない顔が
よけいに悲しい



わるいことは
かぞえてはいけないさ
だからっていいことも
かぞえてはいけない
いいことの
すくなさにおどろいて
きみはしあわせだらけの
つめたいすいかを
おとしてしまうかもしれないからね