しらないひとになる

砂に残った足跡のように
すてきではないんだ
黒い影ばかり
落ちているよ
ほらそこから
生まれてきただろ



ピアノをひく
なんじかんでもながくのびるしろとくろのおとが
ぼくはすきだった

え

ひろがってゆくいろが
どんどんそんざいをつくる
ぽた

ぽた


ねえいまのあおいろが
えがこうとしているのはなんなのかしってる

しじんだった？

なんにもかけなくなっちゃった
ごめんね
つたえたいことは
やまのようにあるのにさ
どんなことばも
ぼくとあそんでくれないんだ
みんな
つめたいめでみてる

あ、あ、あ、あということばも
やさしくなんてない
あ、い、とつづいたら
うそみたいにやさしくなれるのに
ぼくらはみんななかたがい

ぼくのあたまは
もうゆうぐれなのかもしれない
よるのせいじゃくのきゅうそくを
ほっしているのかもしれないね

こどくをこきゅうしている

ぷらすちっくではないよ、ぷらすちっくではない。
きんでもぎんでも、どうでもてつでもなまりでもない。
ほらとうめいなあれさ。びーだまなんか、そうだろ。
あれは、きらきらとすけていてほんとうにきれいだ。
ああ、ごめんね。そういうもので、できているってはなし。

きんいろのそらをみたかい

さいきんはさ
いろをすてないでさ
いきることについて
かんがえてるんだ



いち、に、さん、
よこからあなたの

し、ご、ろく、なな、
うでがのびてくるのをまってる

はち、きゅう、じゅう、じゅういち、じゅうに　　　　　　　、


ゆうだちみたいにふるしあわせを、

きたいしてる